山一證券の破たん

山一証券の損失補てん
・昭和から平成にかけて、野村證券、大和証券、日興証券、山一證券が「四大証券会社」と呼ばれていた。
・1897年、山一証券が創業。
・法人営業が盛んで、顧客が詳細な注文を出さずに証券会社に取引を一任して売買する、「一任勘定」をしていた。
・一任勘定で売買し、多額の収益を上げていた。同時に「握り(ニギリ)」と呼ばれる証券会社が顧客の利回りを保証する行為をしていた。
・バブル崩壊後は株価の大幅な下落により、顧客からの預かり資産に損失が増えていった。山一證券は利回りを保証していたので損失補てんに追われることになった。
・1997年8月、野澤正平が代表取締役社長に就任。総会屋利益供与事件、簿外債務について知らない者が選ばれた。
山一証券の自主廃業
・簿外債務や様々な不正行為が明るみとなり、自主廃業に追い込まれた。
・1997年11月、メインバンクの支援も得られず、大蔵省にも見放された。
・野澤正平代表取締役社長は、「社員は悪くありません。悪いのはすべて経営陣です。… 一人でも二人でも、皆さんが力を貸していただいて、再就職できるように、この場を借りまして、私からもお願い致します。」と会見の場で言った。
・最終的に店舗や社員の一部は現バンク・オブ・アメリカ(当時メリルリンチ)に引き取られることとなった。
・その後、三洋証券、北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行、日産生命保険が破綻した。
証券会社の合併
2000年の証券会社合併
・つばさ証券…ユニバーサル証券、第一證券、太平洋証券、東和証券が合併
・さくらフレンド証券…神栄石野證券、山種証券が合併
・新光証券…新日本証券、和光証券が合併
・みずほ証券…第一勧業証券、富士証券、興銀証券が合併
・東海東京証券…東京証券、東海丸万証券が合併
2000年以降の証券会社合併
つばさ証券
・2002年、つばさ証券がUFJキャピタルマーケッツ証券を合併し、UFJつばさ証券に。
・2005年、三菱証券と被合併し消滅、三菱UFJ証券株式会社(現・三菱UFJ証券ホールディングス)に。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJ証券ホールディングスの子会社。
さくらフレンド証券
・2003年、明光ナショナル証券が、さくらフレンド証券を吸収合併して、SMBCフレンド証券株式会社。
・2018年、SMBC日興証券に合併。
新光証券
・2009年、新光証券が(旧)みずほ証券を吸収合併し、みずほ証券に。
みずほ証券
・2009年、新光証券が(旧)みずほ証券を吸収合併し、みずほ証券に。
・2013年、みずほインベスターズ証券(みずほISEC)を合併。
東海東京証券
・2010年、東海東京証券は、本社を東京の日本橋フロントから、名古屋市のミッドランドスクエアに移転。
・同年、トヨタファイナンシャルサービス証券を吸収合併。
・同年、福岡支店における証券業について会社分割を実施し、西日本シティTT証券に承継させて、西日本シティ銀行との合弁会社とした。
日興アセットマネジメント → アモーヴァ・アセットマネジメント

・運用会社:日興アセットマネジメント → アモーヴァ・アセットマネジメント
・2025年9月、三井住友トラストグループ(TG)傘下の日興アセットマネジメント、社名を「アモーヴァ・アセットマネジメント」に変更した。1959年の設立以来、社名から「日興」の文字がなくなるのは初めて。
・アモーヴァは旧日興証券(現SMBC日興証券)から独立し、1959年に日興証券投資信託委託として設立された。
・1999年、旧日興国際投資顧問と合併し、日興アセットマネジメントが発足。
・米シティグループ傘下を経て、2009年、三井住友トラストグループ(TG)の傘下に入った。
ネット証券
楽天証券
特長

・楽天証券
・株式売買手数料0円
・2024年12月、総合口座数1,193万口座
・国内株式のシェアは38.4%とSBI証券に次いでネット証券業界第2位
・NISA口座数No.1
・楽天ポイントが貯まる、使える
・楽天会員なら5分で口座開設
歴史
・1999年、DLJディレクトSFG証券を設立
・2003年、楽天が、クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)、三井住友銀行(SMBC)、インターネットイニシアティブ(IIJ)などから株式の96.67%を取得し、楽天の連結子会社へ
・2004年、楽天証券に商号変更
・2015年、FXCMジャパン証券を経営統合
SBI証券
特長

・SBI証券
・株式売買手数料0円
・ネット取引シェア率No.1
・2024年7月、総合口座数は1300万口座超
・三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)との連携を進めており、2021年からは三井住友カード決済で投資信託の積立投資が可能となった。その際にはSMBCグループが展開するVポイントが付与される。2022年には親会社のSBIホールディングスとSMFGは包括的資本業務提携した。
歴史
・1944年、大沢証券を設立
・1998年、イー・トレード(初代ソフトバンクと米国イー・トレードグループ)の100%出資子会社に
。1999年、大沢証券から、イー・トレード証券に商号変更
・2006年、イー・トレード証券から、SBIイー・トレード証券に商号変更
・2007年、初代SBI証券を吸収合併
・2008年、SBIイー・トレード証券から、2代目SBI証券に商号変更
・2018年、CCCマーケティングと合弁で、SBIネオモバイル証券を設立
・2024年、SBIネオモバイル証券を吸収合併
松井証券
特長

・松井証券
・株式売買手数料最安水準
歴史
・1918年、松井房吉商店として創業
・1947年、松井證券に商号変更
・2000年、松井証券に商号変更
・2001年、インターネット取引専業の証券会社として、日本で初めて東証第1部の株式市場に上場
マネックス証券
特長

・マネックス証券
・米国株や中国株の銘柄数が多い
・dポイントが貯まる、使える
歴史
・1999年、日興ビーンズ証券を設立
・2004年、初代マネックス証券と日興ビーンズ証券の共同株式移転で、マネックス・ビーンズ・ホールディングスを設立
・2005年、初代マネックス証券を吸収合併し、マネックス・ビーンズ証券に商号変更、その後、2代目マネックス証券に商号変更
・2010年、オリックス証券を合併
・2013年、ソニーバンク証券を合併
三菱UFJ eスマート証券
特長

・三菱UFJ eスマート証券
・株式売買手数料0円
・auユーザーにオススメ、三菱UFJカードでクレカ積立
歴史
・1999年4月、伊藤忠商事やマイクロソフト等の出資で、日本オンライン証券設立
・1999年11月、旧三和銀行系列として、イー・ウイング証券設立
・2001年、両社の合併により、カブドットコム証券設立
・2006年1月、三菱東京フィナンシャル・グループ(現・三菱UFJフィナンシャル・グループ)系のMeネット証券と合併
・2019年8月、KDDI系のauフィナンシャルホールディングスが株式公開買付けし(TOB)、株主は三菱UFJ証券ホールディングス、auフィナンシャルホールディングスの2社のみとなった。
・2019年12月、auカブコム証券に社名変更
・2025年1月、三菱UFJ銀行がauカブコム証券の全株式を取得
・2025年2月、三菱UFJ eスマート証券に社名変更
【引用:ホームメイトリサーチ>カブガイド>証券会社の歴史】
【引用:人気ネット証券らくらく比較】
【2025年11月16日現在。引用:Wikipedia。投資は自己責任で。】

