投資|債券 基礎編

債券 お得情報
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債券

債券は、利率、利払日、満期日が決められている

債券
・債券とは、国、地方公共団体、企業、外国政府などが、投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行する証券。
・利率、利払日、満期日が決められている。
・定期的に利率分の利子を受け取ることができる。
・満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることができる。

 

債券のメリット

・最終の償還期日まで一定の利子を約束する証券であるため、金利水準によって変動することはない。
・満期日になれば一般に額面金額で償還される。
・債券は満期までの間に途中換金が可能。ただし、金融情勢や債券の需給によって回収できる資金は増減する。

 

債券のリスク

・外貨建債券の場合、為替レートの変動により、円換算した債券の価値が下がるリスクがある。
金利変動リスク
・債券価格は、一般的に市場金利の上昇時に下がり、市場金利の低下時には上がる傾向がある。償還までの残存年数の長い債券の方が影響が大きいリスクがある。
・債券価格は、市場の金利水準に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるリスクがある。
・債券を発行する組織の財務状況等に重大な問題が生じると、利払いが遅れたり、資金の回収ができなくなるリスクがある。
・市場での取引量が少ない債券は、望むタイミングや条件で売却できないリスクがある。
・投資している国や地域の信用棄損により、政治・経済・社会情勢などの変化によって債券価格や為替レートに大きな影響を受けるリスクがある。
・満期まで保有するつもりが、債券を発行する組織の都合により満期前に償還されてしまうリスクがある。その場合、その後に受け取る予定だった利子が受け取れなる。

 

パー、オーバーパー、アンダーパー

・発行価格が額面価格100円と同じときは、「パー」。100円で購入したとき。
・発行価格が額面価格100円を上回っているときは、「オーバーパー」。101円で購入したとき。
・発行価格が額面価格100円を下回っているときは、「アンダーパー」。99円で購入したとき。

 

 

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債券の種類|国内債券

国内債券

国内債券
・国内債券とは、日本国内で円建て発行された債券。
・公共債、民間債がある。

 

国内債券|公共債

・国債(利付国債、個人向け国債等)
・地方債(横浜市債、福岡市債等)
・政府機関債(公営企業債等)

 

国内債券|民間債

・事業債(東京電力債等の一般企業が発行する債券)
・転換社債(事前に決められた条件でいつでも株式に転換できる権利の付いた社債)
・新株引受権付社債(株式を一定の価格と数量で引き受ける権利を有した証書の付いた社債)

 

国内債券|民間債|転換社債

・転換社債とは、事前に決められた条件でいつでも株式に転換できる権利の付いた社債
・「転換社債型新株予約権付社債」の略称。
・「Convertible Bond」の略でCB。
・株価が転換価格を上回れば、株式に転換して売却すれば値上がり益が得られ、上回らなくても債券として定期的に利息が得られ、満期まで持てば額面で償還される。株式ほどの値下がりリスクはない。
・2002年の改正商法施行で、「ワラント債」と債券種別が同一となり、法律上の名称はともに新株予約権付社債に統一され、転換権も新株予約権に改められた。従来の転換社債は「転換社債型新株予約権付社債」、従来のワラント債は「新株予約権付社債」と呼ばれ、区別される。

 

国内債券|民間債|新株引受権付社債

新株引受権付社債とは、株式を一定の価格と数量で引き受ける権利を有した証書の付いた社債。
ワラント債、分離型ワラント債ともいう。
・ワラント債のワラント部分と社債部分は別々に売買できる。転換社債(CB)と異なり、ワラント債は社債を保有したまま別途新株を購入する。

 

 

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債券の種類|外国債券

外国債券

外国債券
・外国債券とは、国外で発行され主に外貨建てで発行された債券。
・日本より高い金利の国があり、外国債券を購入することで、好利回りの債券を購入できる。
・本の払込みや償還金の受取りが外貨である場合、為替差益を得る可能性がある。逆にリスクもあり。
・円建て債、外貨建て債がある。

 

外国債券|円建て債

・ユーロ円債とは、日本国外のそこで円建てで発行される外国債券。自国以外にある自国通貨を対象に各種の金融取引が行われる市場をユーロ市場と言い、欧州統一通貨であるユーロとの直接的な関係ない。
・サムライ債とは、海外の国際機関、外国政府、民間企業により日本国内市場で円建てで発行される債券。利金が円で償還金が外貨のデュアル債や、利金が外貨で償還金が円となるリバース・デュアル債がある。
仕組債とは、一般的な債券にデリバティブを組み込んだ債券 等

 

外国債券|外貨建て債

・米ドル建て債
・トルコリラ建て債
・仕組債 等

 

 

債券の種類|割引債は、クーポンのない債券

ワリコー
・割引債とは、券面に利札が付いておらず額面金額から割り引いた金額で発行される債券。
・わりびきさい。ゼロクーポン債、ストリップス債ともいう。クーポンのない債券。
・発行価格は額面価格より低くなっており、この差額が利付債でいう利息に相当し、満期時には額面償還される。
・例えば、発行価格98円で額面価格100円の1年もの割引債は、利回りが約2.04%となる。
・割引国債や日本政府が資金不足を補うために発行する国債の一種である国庫短期証券、金融機関が発行する割引金融債がある。
・ワリコーは、かつて日本興業銀行及びその業務を引き継いだみずほ銀行が発行していた割引金融債券。正式名称は、「割引みずほ銀行債券」。

 

 

債券の種類|利付債

・利付債とは、期日ごとに利息が支払われる債券。
・固定利付債(確定利付債)は、利率が償還まで固定のままの債券。
・変動利付債は、利率が金利水準に合わせて変化する債券。

 

 

債券の種類|仕組債は、デリバティブを組み込んだ債券

仕組債

仕組債

・仕組債とは、一般的な債券にデリバティブを組み込んだ債券
※デリバティブとは、金融派生商品で、スワップやオプションなどをさす。
※スワップとは、金利や通貨を交換する取引。
※オプションとは、あらかじめ約束した価格で、将来に売ったり買ったりする権利。

・通常の債券と異なり、参照する株式や各種指数の値動きによって、商品の条件が変動する代わりに、通常の債券よりも好利回りで運用できる。
・設定された判定日で参照する株式や各種指数の価格が一定の範囲内で推移すれば、通常の債券と同じような運用となる。
・一方、判定日に、参照銘柄の価格が決められた水準(ノックアウト判定水準、早期償還判定水準)を上回れば、償還日より前に償還(ノックアウト、早期償還)される。
・また、参照銘柄の価格が決められた水準(ノックイン判定水準)以下となれば、償還時に元本割れとなってしまうリスクがある。

 

デリバティブの特長

・デリバティブを利用することにより、投資家や発行者のニーズに合うリターンがでる。
・仕組みにより、満期やクーポン(利子)、償還金などを、投資家や発行者のニーズに合わせてさまざまな形態に設定できる。
・ほとんどの仕組債には、オプション取引が組み込まれている。
・オプションの売り手になると、その価値の分だけの代金を受け取ることができる。それを金利に上乗せすることにより、高めの金利を設定できる。

 

仕組債で多い、EB債

・EB債とは、投資した資金が償還時に発行体以外の他社株に転換されて償還される可能性のある債券。
・「Exchangeable Bond」で、イービー債ともいう。
・定期預金や一般的な債券より利率が高い。転換される株式の銘柄(対象株式)は決められており、債券の発行体と異なる。

 

仕組債で多い、株価指数連動債

・株価指数連動債とは、日経平均株価やS&P500種指数等の参照する指数の変動によって、償還額や利率が変動する債券。
・リンク債
・早期償還条項がある場合、満期前に償還したりする可能性のある仕組債。
・2つの指数を参照するタイプもある。

 

 

債券の種類|劣後債は、リスクが高い分、利率が高い

劣後債

・劣後債とは、企業がデフォルト(債務不履行)時の元利金の支払い順位が一般債務よりも低い債券。
・「劣後特約付社債」の略称。「subordinated bond」。
・普通社債よりリスクが高い分、利率が高い。
・償還期限の付いた「期限付き劣後債」と償還期限のない「永久劣後債」の2種類。

・一般的に同じ発行体の普通社債(シニア債)より数ノッチ低くなる。
・機関投資家向けの発行が多い。個人向けには日本証券業協会などのHPや、証券会社などからの開示を見る。

・取引市場が小さいため、価格のぶれが大きく、売買の自由度が低い。
・市場環境の変化により流動性が著しく低い場合、売却することができない可能性がある。
・期限前償還条項があれば、発行者が任意に決定した時期に早期償還される場合がある。期限前償還がされなかった場合、劣後債の価格が大きく下落する。

劣後債|ファーストコール

劣後債とは、市場慣行として、初回のコール日(ファーストコール、期限前償還が可能な最初の日)に償還する。

 

ハイブリッド証券

ハイブリッド債券
・ハイブリッド証券とは、資本と負債の両方の特徴を併せ持つ証券。
・劣後債、永久債、優先出資証券、優先株などがある。
・発行体の信用状況により利払い停止されるリスクや、破綻した場合の弁済順位が普通社債より劣後するなどの理由から、普通社債より利回りが高い。

 

新型劣後債(偶発転換社債)

・新型劣後債とは、CoCo債「Contingent Convertible Bonds」、「偶発転換社債」。
・発行体である金融機関の自己資本比率が一定水準を下回った場合や発行体が実質的に破綻状態にあると認定された場合、元本の一部または全部が削減されたり、強制的に株式に転換される転換社債。
・普通社債より、リスクも高いが、利回りも高い。

 

 

優先社債(シニア債)

・優先社債(シニア債)とは、通常、無担保で発行される債券。
・シニア債は、劣後債と比べ、発行体の倒産や清算時に債務弁済順位の高い債券。
弁済順位の高い順(利回りの低い順):普通社債>期限付劣後債>永久劣後債>優先出資証券>普通株式

 

 

ジャンク債

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・格付け機関によって、一定水準以下(通常は格付けBB以下)の投機的格付けとされた債券。
・「ハイ・イールド債」。
・信用力が低いために利回りは比較的高いが、デフォルト(債務不履行)の可能性が高いため流動性が限られ、価格変動が大きい。

・楽天ジャンク債の格付けはBB+。BB+は、一般的には投機的な債券とされる。
・BB+は、財務力が不十分で、債務不履行の可能性がある場合に付与される。俗に言うジャンク債。
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・【令和5年1月2日現在。引用:楽天証券。投資は自己責任で。】