麻雀戦略講座:配牌オリ(配牌降り)、穴熊

穴熊 麻雀戦略
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配牌オリ(配牌降り)、穴熊

配牌オリ(配牌降り)、穴熊とは

・配牌の時点でオリを選択し、和了に向かわない打ち筋。
・「穴熊」とは、将棋で、端の香車を一つ上げ、そのあとへ王将を入れて金将や銀将で囲む形。攻める力は落ちるが、王将の守りを固くして負けないようにする戦術。
・少し前の麻雀では、金子正輝の「牌流定石(ぱいりゅうじょうせき)」に記載がある、「穴熊戦法」は、配牌からベタオリする戦術。
・最近では、多井隆晴の「麻雀無敗の手筋」に記載がある、「配牌オリだけで最強位になった男が明かす守備の極意」がある。

 

最強プロが教える麻雀必勝のテクニック  著者:金子正輝

■数多くの経験を土台にした見事なセオリーである著者独自の牌流定石。
■本書は、上級者への道につながるこの牌流定石を伝授し、同時に、テクニックの上達と同じく重要と思われる麻雀の本質にも迫っている。
■日本文芸社 (1991年8月1日)

 

 

牌流定石  提唱者:金子正輝

・配牌や手役に拘ることなく、ツモる牌によって手牌を整えていくこと。
・序盤に孤立牌の「八萬」を切った場合、もう一度中盤で「八萬」をツモったとき、「八萬」を手に残す。
・萬子がツモで来ると判断し、萬子を大事にする。
・その後に「七萬」をツモして、最終的に「六萬ー九萬」待ちになれば、序盤に切った「八萬」の外側が割と出易くなる。​
・ツモる牌によって手牌を整えていくのが、牌流定石である。

 

 

 

麻雀無敗の手筋 著者:多井隆晴

■配牌オリだけで最強位になった男が明かす守備の極意。
■MリーグMVP、麻雀最強位など華々しい活躍を見せるトッププロ多井隆晴の無敗の手筋を22に項目に分けて実戦譜を使って紹介。
■ペンチャン待ちでリーチをするべきか
■早いリーチへの対処法
■配牌からオリるときの心構え
■フリテンターツの処理法
■シャンポン読みができるとき
■敵のリーチの利用法
■役牌ドラの切りどき
■ツモ切りリーチの読み方
■地獄単騎の使い方
■見逃し、山越しについて

 

 

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配牌オリ(配牌降り)、穴熊の具体例

配牌オリ|ひどい配牌例

一萬九索九索東南西西白発
・ドラ「五索」
・七種八牌で流せない。
・役牌が対子でない。
・チャンタを目指すのも中途半端。

 

配牌オリ|方針

一萬九索九索東南西西白発
・普通に「一萬」、「二筒」、「孤立字牌」を切っても、和了できそうにない。
・「孤立字牌」を切って、役牌ドラ3、混一色役牌を和了されるのもダメ。
・「八萬」、「二筒」、「五筒」を切っていく。
・字牌をツモれば、手牌に残す。

・字牌を残す理由は、安全牌候補、鳴かれるのを防ぐ字牌絞りのため。
・「四索」はドラ表示牌で貴重な牌であり、ドラ面子で鳴かれるのを防ぐため、切らない。

・「八萬」、「二筒」、「五筒」がかぶれば、切っていく。
・早い巡目で捨牌に2、3枚同じ牌を並べれば、待ちが少ないための面子整理で間違う他家が出てくれば、儲けもの。
・遅い巡目なら鳴かれたり、和了されたり、面子推理の支援につながるため、切らない。

・明らかに安い他家には、字牌を鳴かせてやり、差し込みも考える。
・終盤には、安全牌を切っていき、流局を目指す。

 

配牌オリ|メンタンピンリーチの対処

一萬九索九索東南西西白発
・他家から、字牌をたくさん切ったメンタンピンと考えられるリーチが来た場合。自家の手牌が愚形や字牌ばかりなら、他家に中張牌で構成される場合が多くなりメンタンピンになりやすい。
・安全牌の字牌を切るのでなく、生牌や1枚切れの字牌を切っていく。
・リーチ者以外の他家が鳴いてくれれば、一発消しになる。
・鳴いて軽い手で蹴ってくれれば、儲けもの。
・ツモられるのを待つのは愚策。メンタンピンツモで最低5,200点になり、ドラ1で満貫になるので、防ぎたい。

 

配牌オリ|無理して和了に向かっても

一萬九索九索東南西西白発
・こんな手牌でも、役牌を重ねたり、索子混一色で、少ない確率で和了できる。
・面前が無理であるため、鳴くと手牌が狭くなり、守備力が下がる。
・無理して勝負しても安い手であるため、局収支が合わない。
・鳴かれそうな牌を絞ることで、他家の和了を邪魔する方がよい。

 

 

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