ad

投資:特定口座から新NISA口座への移行は得か

新NISA お得情報
  1. 現行NISAと新NISAの比較
    1. NISAとは
    2. 現行NISAと新NISAの比較
  2. 新NISAへの移行
  3. 特定口座で含み損があった場合、新NISAへの移行は得
  4. 特定口座で含み益があり、その後値上がりした場合の新NISAへの移行は得か?
    1. 疑問:その後値上がりした場合、含み益の税金を払っても得か?
    2. 数式で比較:新NISA移行【1】
    3. 数式で比較:特定口座のまま【2】
    4. 数式で比較:新NISA移行【1】 ー 特定口座のまま【2】
  5. 特定口座で含み益があり、その後値下がりしたが含み益がある場合の新NISAへの移行は得か?
    1. 疑問:値下がりしたが含み益がある場合、含み益の税金を払っても得か?
    2. 数式で比較:新NISA移行【3】
    3. 数式で比較:特定口座のまま、最終益有りで税金支払い【4】
    4. 数式で比較:新NISA移行【3】 ー 特定口座のまま【4】
  6. 特定口座で含み益があり、その後値下がりして損失がある場合の新NISAへの移行は得か?
    1. 疑問:値下がりして損失がある場合、含み益の税金を払っても得か?
    2. 数式で比較:新NISA移行【5】
    3. 数式で比較:特定口座のまま、最終損失有りで税金無し【6】
    4. 数式で比較:新NISA移行【5】 ー 特定口座のまま【6】
  7. 考え方:含み益での新NISAへの移行、その他
  8. 考え方:特定口座の優位性、損切の決断、保有の決断、新NISA枠使い切り
    1. 特定口座の優位性
    2. 損切の決断1
    3. 損切の決断2
    4. 保有の決断
    5. 損切の決断、保有の決断の関連記事
  9. 関連記事|NISA口座
  10. 投資の関連記事

現行NISAと新NISAの比較

NISAとは

・株式や投資信託などの金融商品で発生する利益や配当に対して、20.315%の税金がかかる。
・NISAは、NISA口座で、毎年一定金額の範囲内で利益が非課税になる制度。
・NISAは、「ニーサ」で、「Nippon Individual Savings Account」の略。
・イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)がモデル。
金融庁|NISA特設ウェブサイト

 

現行NISAと新NISAの比較

・一般NISAとつみたてNISAの併用が可能に
・ 年間投資上限額が最大360万円に
・ 最大1,800万円の生涯非課税限度額
・ 非課税保有期間の無期限化で、ロールオーバーの概念が無くなる。
・ 2023年の制度が恒久化

項目 現行NISA 新NISA
年間投資枠 積立NISA:40万円
一般NISA:120万円
積立投資枠:120万円
成長投資枠:240万円
非課税限度額 積立NISA:800万円
一般NISA:600万円
1,800万円
非課税期限 積立NISA:20年
一般NISA:5年
無期限
※成長投資枠:1,200万円
積立と一般の併用 併用不可 併用可
※成長投資枠:1,200万円
制度の終期 積立NISA:2042年
一般NISA:2023年
無期限

 

 

新NISAへの移行

・現行の積立NISA:設定後20年間有効で最長2042年まで、現行NISAで利用できる。
・現行の一般NISA:設定は2023年まで。設定後5年間有効で、現行NISAで利用できる。
・現行NISAの非課税期間が終了時、「課税口座に移管する」、「売却する」のどちらかを選択する。

 

 

特定口座で含み損があった場合、新NISAへの移行は得

・特定口座(課税対象)で含み損があった場合、売却しても税金が発生しない。
・特定口座の金融資産を売却し、新NISAへ移行すれば、非課税で運用できる。
・特定口座で含み損があった場合、新NISAへの移行は得。
・損益通算して、税金を安くする。
【新NISAで節税!】移行時の税金を賢く避けろ!含み損は売れ!一般・つみたてNISAの人向け【節税・投資戦略・ニーサ改正/成長投資・積立枠/非課税期間終了/ロールオーバー・移管とは/わかりやすく】

 

 

特定口座で含み益があり、その後値上がりした場合の新NISAへの移行は得か?

疑問:その後値上がりした場合、含み益の税金を払っても得か?

・特定口座で含み益が有った場合、売ったときに税金が発生するが、それでも新NISA口座に移行して非課税で運用した方が得か?

 

数式で比較:新NISA移行【1】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:その後値上がりしたときの利益率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・含み益で売却し税金を支払った後の価値:p✕(1+0.8a)
・値上がりしたときの価値【1】:p✕(1+0.8a)✕(1+b)

 

数式で比較:特定口座のまま【2】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:その後値上がりしたときの利益率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・更に値上がりしたときの価値:p✕(1+a)✕(1+b)
・更に値上がりし税金を支払った後の価値【2】:(p✕(1+a)✕(1+b)ーp)✕0.8+p

 

数式で比較:新NISA移行【1】 ー 特定口座のまま【2】

・【1】ー【2】
=p✕(1+0.8a)✕(1+b)ー(p✕(1+a)✕(1+b)ーp)✕0.8ーp
=p+pb+0.8pa+0.8pabー(0.8p+0.8pb+0.8pa+0.8pabー0.8p+p)
=0.2pb ≧ 0
・プラスになり、その後値上がりした場合、新NISA移行がよい。

 

 

特定口座で含み益があり、その後値下がりしたが含み益がある場合の新NISAへの移行は得か?

疑問:値下がりしたが含み益がある場合、含み益の税金を払っても得か?

・特定口座で含み益が有った場合、売ったときに税金が発生するが、それでも新NISA口座に移行して非課税で運用した方が得か?

 

数式で比較:新NISA移行【3】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:値下がりしたときの損失率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・含み益で売却し税金を支払った後の価値:p✕(1+0.8a)
・値下がりしたときの価値【1】:p✕(1+0.8a)✕(1ーb)

 

数式で比較:特定口座のまま、最終益有りで税金支払い【4】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:値下がりしたときの損失率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・値下がりしたときの価値:p✕(1+a)✕(1ーb)
・値下がりし税金を税金を支払った後の価値【4】:(p✕(1+a)✕(1ーb)ーp)✕0.8+p

 

数式で比較:新NISA移行【3】 ー 特定口座のまま【4】

・【3】ー【4】
=p✕(1+0.8a)✕(1ーb)ー(p✕(1+a)✕(1ーb)ーp)✕0.8ーp
=pーpb+0.8paー0.8pabー(0.8pー0.8pb+0.8paー0.8pabー0.8p)ーp
=ー0.2pb  ≦  0
・マイナスになり、値下がりしたが含み益がある場合、特定口座のままがよい。

 

 

特定口座で含み益があり、その後値下がりして損失がある場合の新NISAへの移行は得か?

疑問:値下がりして損失がある場合、含み益の税金を払っても得か?

・特定口座で含み益が有った場合、売ったときに税金が発生するが、それでも新NISA口座に移行して非課税で運用した方が得か?

 

数式で比較:新NISA移行【5】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:値下がりしたときの損失率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・含み益で売却し税金を支払った後の価値:p✕(1+0.8a)
・値下がりしたときの価値【1】:p✕(1+0.8a)✕(1ーb)

 

数式で比較:特定口座のまま、最終損失有りで税金無し【6】

・p:元本
・a:元本からの利益率
・b:値下がりしたときの損失率、0以上1以下
・含み益での価値:p✕(1+a)
・値下がりしたときの価値:p✕(1+a)✕(1ーb)

 

数式で比較:新NISA移行【5】 ー 特定口座のまま【6】

・【5】ー【6】
=p✕(1+0.8a)✕(1ーb)ー(p✕(1+a)✕(1ーb)
=pーpb+0.8paー0.8pabー(pーpb+paーpabーp)
=0.2pa(bー1)  ≦  0
・マイナスになり、値下がりして損失がある場合、特定口座のままがよい。

 

 

考え方:含み益での新NISAへの移行、その他

・特定口座で含み益のある商品は、値上がり見込みで購入しているので、新NISAに移行して税金を回避するという考えは、一貫性がある。
・特定口座で含み益のある商品で、新NISAに移行して一度含み益の税金を払い、税金支払い後の資金で購入し、その先で大暴落し損切したとする。特定口座のまま持っていて、大暴落して損切した際、含み益の税金を支払わなくてよかったという考えは、値上がり見込みと矛盾し、一貫性がない。
・その他として、資金が豊富にあり新NISA枠を使い切ってしまうので、わざわざ移行しない考え方がある。
・対象数はたくさんあるが小口資金のため、人気による騰落を気にして、移行時期に神経は使わない。参考:新NISA特需で高値掴みになることはないのですか?【きになるマネーセンス640】

 

 

考え方:特定口座の優位性、損切の決断、保有の決断、新NISA枠使い切り

特定口座の優位性

・特定口座の優位性として、「特定口座(源泉徴収あり)」の場合、年間で損益通算して、税金を払わなくてもよいことがある。
・一方、新NISAならば、損益通算はできない。
・12月に、評価損の株を売って、年内に損を確定しておけば、実現益と相殺できる。損益通算で、節税効果が出る。下落している株が更に下落する。
投資:新NISA口座で買う銘柄

 

損切の決断1

・損失が出ている株や投資信託で、この先の値上がりが期待できない。
・新NISAの枠が使い切ることができる資金が無い。
・損切して、資金を確保し、他の株や投資信託で新NISA枠へ投資した方がよい。

 

損切の決断2

・損失が出ている株や投資信託で、この先の値上がりが期待できない。
・新NISAの枠が使い切ることができる資金が有る。
・普通に損切して、資金を確保し、新NISA枠とは別に他の投資先を見つけた方がよい。

 

保有の決断

・損失が出ている株や投資信託で、この先の値上がりが期待できる。
・損失が出ている株や投資信託で、値上がりや値下げの幅が大きく、値上がり時まで待てる。
・新NISAの枠が使い切ることができる資金が有る。
・「特定口座(源泉徴収あり)」で維持して、大きく値下げで諦めるなら、損益通算できる。
・特定口座で保有のまま、新NISAの枠は別に使い切る。

損切の決断、保有の決断の関連記事

《新しいNISA乗り換え方法》特定口座から新NISAに乗り換えたほうがいい場合、乗り換えないほうがいい場合【きになるマネーセンス523】

 

 

関連記事|NISA口座

特定口座で保有しているものは売却して、2024年からの新NISAで買い直すのが正解か?【資産形成ハンドブック】

始めるならどっち?2023年からつみたてNISAと2024年から新NISA、比較して解説

馬渕磨理子の株式クラブ|新NISAを始める人へ、これだけは気をつけてください!

 

 

投資の関連記事

お役立ちリンク集:株式情報サービス 株式チャート 株式配当 株式ブログ

投資用語辞書、投資用語辞典|ROA、ROE、PBR、PER

株式銘柄研究:オリックス(東証1部 銘柄コード8591)

お役立ちリンク集:為替情報サービス 為替チャート 海外ニュース 為替ブログ

株式アノマリー研究

投資:新NISA口座|特定口座と新NISAの比較

投資:新NISA|eMAXIS Slim|S&P500、オール・カントリー

投資:新NISA|FANG+インデックス

【2024年1月7日現在。投資は自己責任で。】